推薦入試は宝くじ
現在では、都立高校の推薦入試を受ける生徒は、たくさんいます。
親が中学生だった頃とは、状況が違うのです。
親が中学生だった頃は、推薦入試といえば、成績が優秀で、目指す高校に筆記でも十分合格できるだろう、と学校側から認められた生徒が受けていたと思います。
しかし今は、希望すれば、ほとんどの生徒が推薦入試を受けることができます。
ですから、推薦入試の倍率は、高倍率となっているのです。
倍率8倍となる都立高校も珍しくありません。
だから、推薦入試は宝くじと同じだというのです。
現在、推薦入試は、書類審査、面接、小論文、グループ討論の結果で合否が決められます。
書類審査は、学校から提出された書類を元に合否が決定されます。
ここで重要なのは、内申点ですね。
面接は、1人1人部屋に通され、先生方からの質問に答える質疑応答形式です。
小論文は、課題が出され、それに則って決められた時間に論文を仕上げる試験になります。
そして、親も子どもも、もっとも気になるのがグループ討論ではないでしょうか。
このグループ討論、我が家の息子の代から取り入れられた選抜方法です。
ですから、年数が浅く、高校側もグループ討論を元に、どのように合否を出せばよいのか悩んでいるといっても良いでしょう。
グループ討論がどのような流れになるのか、これは学校によって異なるようです。
我が家の息子が受験した学校では、司会者は立候補制で、挙手した生徒が司会を務めたのだとか。
そして、課題に沿って討論が繰り広げられるわけですが、このときのメンバーによっても、合否が分かれてくるでしょう。
また、内申点に関しては、学校によって点数が異なってくるのが実情です。
ですから、推薦入試は宝くじなのです。
そこで悩むのは、推薦入試を子どもに受けさせるべきか、それとも避けるべきか。
推薦入試は、一般入試の前に実施されます。
ですから、推薦入試で落ちたとき、とても気持ちが沈んでしまい、ケロッとしていられないという生徒には、推薦入試を勧めません。
倍率8倍の高倍率で落ちるのは当然のことなのに、ここで気持ちが滅入ってしまっては本番の一般入試を乗り切れないでしょう。
我が家の息子が推薦入試を受けたいといったとき、私は条件を出しました。
「推薦で落ちても落ち込まないこと」
落ち込んで勉強がはかどらなくなるぐらいなら、推薦は受けないほうが良いのです。
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