自己PRカードについて
都立高校を受験する場合、自己PRカードの提出は必須となります。
自己PRカードとは、生徒が自分のことをアピールするカードです。
ですから、自己PRカードには、自分がこの3年間、何をやってきたのか、それを通して何を学んだのか。
さらに、その高校に入学できたら何をしたいのかを書き込むことになります。
自己PRカードの書き方は、中学校でも指導があります。
ただ、自己PRカードに書き込むことが何もない生徒というのもいて、先生と親は頭を悩ますことになります。
自己PRカードには、もうこれ以上書き込めないというほどに生徒は書き込んで、自分をアピールしなければなりません。
部活動を3年間続けた、委員会をやった、絵画で賞をもらったなどなど、それこそ重箱の隅をほじるようにして、書くことを見つけるのです。
皆さんも、様々な話を耳にしているのではないでしょうか。
運動部で都大会まで行けば受験に有利になる、絵画で賞を取ると有利になるなどなど、それらは決してあくまで噂であり、嘘だとは言い切れません。
それらの実績を自己PRカードに記入すれば、入試に有利になるかもしれないのです。
というのも、入試というのは、何が起こるかわかりません。
子どもの点数が、合否の分かれ目であるボーダーラインに乗ってしまうことも考えられるのです。
高校側が、あと3名の合格者を出さなければならないのだけれど、ボーダーラインに20名いるとなったとき、どのような3名に合格を出すでしょうか?
部活に熱心でなかった生徒よりも、部活を3年間続けた生徒ではないでしょうか。
絵画で優秀な成績を収めた生徒ではないでしょうか。
英検を持っていないよりも、持っている生徒ではないでしょうか。
何が功を奏すかなんて、受験生には分からないのです。
中学生活は、高校入試のためにあるわけではありません。
しかし、充実した3年間を送ることが、合格につながっていると言えるでしょう。